林「情報法」(7) 速報

情報ネットワーク法学会分科会は盛況(速報)

 11月12日(日)に、情報ネットワーク法学会研究大会(於名古屋大学)の分科会の1つとして「IoT、ビッグデータ、AI時代の情報法の可能性と課題」という討論が行なわれ、私も参加しました。コーディネータは成原聡氏(『表現の自由とアーキテクチャ』の著者)、パネリストは松尾陽氏(『アーキテクチャと法』の編著者)、水野祐氏(『法のデザイン』の著者)と、私の3人です。

 パネリストの3人は、偶然本年2月にほぼ同時に本を出していますが(私が2月20日、他の2人は同28日)、お互いを知らないままに書いたのに、どこか発想や(今はやりの)ケミストリが似ているのではないかということで、成原さんが企画したものです。

 「思い通り」だったかどうかは分かりませんが、会場はほぼ満席、熱気でムンムンしており質問の指名争いがあり、終了後に登壇者を囲んで小さな「反省会」がありましたが、そこまで質疑が持ち越されました。また、登壇者の書籍を出した勁草書房と弘文堂の陳列デスクの前には、大勢の人が集まっていたこと(事実、私の著書は「完売」しました)から見ても、企画は成功だったと思われます。

 そのような中で、私個人にとっては、大きな変化があった1週間でした。まず11月5日の日曜日に、白内障の最新手術(両目を連続して手術し日帰り)を受け、「世界はこんなに明るく、陰影に富んでいたんだ」ということを、ほぼ50年ぶりに認識しました。さらに7日(火)には、拙著が本年度の大川出版賞を受賞するという栄誉に浴しました。

 この賞は、本サイトの運営者の矢野直明さんも、私が理論形成の上で大きな影響を受けている名和小太郎さんも受賞されているので、私も「仲間入りさせてもらった」という誇りを感じています。

 という訳で、公私両面というよりも、どちらかというと私の方が忙しい1週間でしたので、会議の模様は次回以降、追々ご報告します。