新サイバー閑話(66)<折々メール閑話>⑯

山本太郎発言集Ⅱ

生きててよかったと思える社会に

 この6年間、国会の最前列でみた景色は何だったか。金のためだったら人の命は後回しってことです。人々の生活を削り、人々の生活を破壊してでも大企業などを儲けさせるっていうようなことを徹底してきた6年間ですよ。でもこれは第二次安倍政権から始まったことじゃない、痛みを伴う改革、よく聞く言葉でしたよね。小泉、竹中時代から言われてきたことですよ。みなさんにお聞きしたい、痛みを伴う改革の後には、痛みしか残ってない、って話なんですよ。
 20年以上続くデフレ、だれの責任ですか。この国に生きる人が頑張らなかったって言うんですか、とんでもない。20年以上デフレが続くような異常事態の国は、日本しかないんですよ。みんなの消費が失われて、みんなの投資が失われた。つまり需要が失われ続けた20年間、これによってこの国は完全に衰退してしまった。このデフレからの脱却を行えるのは民間ではない、国が経済政策をしっかりと打つ以外には脱却できないんですよ。
 しかるべき投資を行ってこなかった。その結果、どうなったか。IMF国際通貨基金のデータでは、1997年からの20年間、世界140か国以上の政府総支出、日本は最下位ですよ。ドケチ国家のNo1が日本なんですよ。あなたの生活の苦しさをあなたのせいにされてませんか。20年間の名目GDPの伸び率、もっとも成長しなかった国は日本ですよ。20年以上続くデフレの原因は明らかなんです。
 間違った経済政策の連続によって傷ついたのはあなたの生活であり、あなたの人生じゃないですか。働いても働いても豊かになれない、当たり前ですよ。そんなふうに制度設計されてるんですよ。物価は消費税によって強制的に上げられる。賃金は上がっていかない。実質賃金は下がる。景気をよくするために何をすればいいですか。消費がもっと喚起されなければいけませんよ。GDPの6割が個人消費なんですよね。2014年に消費税が5%から8%に引き上げられたことによって、2014年に落ち込んだ消費が8兆円、リーマンショックのときの個人消費の落ち込み6.3兆円、リーマンショックを上回っとるやんけ!おかしいでしょ、こんなの。
 誰かの消費はだれかの所得、あなたが何かを買ったら、そのお金はだれかの所得に回る、当たり前の話です。個人消費が8兆円失われたということは8兆円の所得も失われているということですよ。何が「景気回復、この道しかない」だ。この道の先には崖しかないだろう。
 いまやるべきことは何か。お話します。まず消費税を廃止にしなきゃならない。消費税8%やめたら初年度は物価が5%落ちます。ということは、消費がより喚起されるっていうことですよ。消費税廃止を決めた途端、企業側はこれからものがもっと売れるぞと予測するわけですよ。そうすれば貯めこんだ内部留保だって、出しながら投資していくわけでしょう。もっと人を雇わなければ間に合わない、雇用も増えていくでしょう。数だけ増やしたって人は来ない、じゃ賃金も上がっていくでしょう、ってことですよ。今何より必要なのは消費税、強制的な物価の引き上げをすぐにもやめなきゃなんない、それによってこの国に失われた消費をすぐにでも喚起しなきゃならない、このままだと本当の衰退国家になってしまう。まず20年以上続いたデフレを脱却させる、当たり前のことですよ、かじ取りできるのは国だけ、あなたの生活をまず底上げすることを考えずしてどうして政治なんてやってんだよ。
 ダイヤモンドから紙おむつまで同じ税率なんてありえないだろう。れいわ新選組は消費税廃止を訴えています。みなさんにお聞きしたいんです。そんなこと無理だって思われますか。無理だと思われる根拠は何ですか。消費税を廃止した国、存在していますよ。マレーシア。マレーシアはどうして消費税なくせたんですか。マレーシアの人びとが決断したんですよ。マレーシアに出来て日本でできないことあるんですか、私一人やったって何もできない、そんなことできるはずがない、って思いこまされてません?あなた人には力がないって、あなた一人動いたって今まで何もならなかったじゃないか、とか、ずっと言われ続けているんですか。
 そんな社会こそ変えなきゃいけないだろうってことですよ、あなたには力がある、何よりもあなたがいないと始まらないってことですよ、いっしょにやってほしいんですよ、いままであなたのコントロールがきく政党ありましたか、いままであなたのコントロールがきく国会議員がいましたか、地べた這いずり回ってでも、与党や野党とガチンコで喧嘩してくれるような国会内勢力、今までありましたか。つくりたいんですよ。みなさんの税金で回されている議会が、闘っているふりだけしてるような、そんなことになってしまえば、その先に見える地獄はどんなものになってますか。
 すでにもう十分地獄ですよ。そんな社会を変えませんか、そんな社会を変えたいんですよ、その先頭に立たせてもらえませんか。生きててよかったと思える社会をつくる、きれいごとばかり言ってんな、という声も聞こえます。何言ってんですか、政治がきれいごと、つまりはビジョンを語らないで、誰が語るんですか。私たちが目指す世界はそういう世界なんです、力を貸していただきたい、大暴れしてやります。(街頭演説)

B 最後のくだりが山本太郎の真骨頂ですね。

A れいわ新選組の公約の目玉は積極財政と消費税廃止です。

 私がやりたいことは、まずは徹底的な経済政策。アメリカはコロナで800兆円ものお金を突っ込むことに決めた。税金を集めてバラまくんじゃない、自国通貨を増やして足りないところに入れていくってことを決めた。それでコロナ前より景気爆上がり、日本の1年間の予算は100兆円ですよ、そこに加えてもう100兆円あるならば数年にわたって安定的に出していける。
 
次に消費税をやめること、年間26兆円でそれができる、大学院卒業まで教育費無償、5兆円でできる、そして国がやっているサラ金、2人に1人が借りている奨学金、これチャラにしたい。それに9兆円。高齢化が問題なんでしょ。少子化も問題なんでしょ。だったら保育士、介護士、全産業平均100万円以上低いという現在の処遇、これ変えなきゃダメですよ。月10万円以上引き上げる、全体で3.7兆円でいける。わたしたちが言っている政策というのは決して荒唐無稽じゃない、当たり前の話なんです。(街頭演説)