新サイバー閑話(119)<折々メール閑話>60

日本の現状をよく考えて行動する秋!

 A 10月27日の衆院選投票日が迫ってきましたが、新聞社などの当落予想は「自民惨敗、立憲躍進」という大勢で、場合によっては自公で過半数割れもあるとか。さすがに自民政治への批判が高まっているようです。まさに「混沌の先に激変の兆し」ですねえ。
 その中でれいわ新選組の躍進が語られ、とくに「れいわは最大15議席獲得もあり得る」という、我々にとってはまことに喜ばしい報道(朝日新聞)もありました。選挙戦当初、山本太郎代表は「少なくとも現3議席の倍以上」と控えめに語っていましたが、本来予定していた衆参両院で20議席獲得の夢も実現しそうな趨勢です。

B 野党共闘がほとんど機能していない中で立憲が票を伸ばしそうなのは、歓迎しないわけではないが、それで現政治の何が変わるかと考えると、あまり期待できません。その中でれいわや国民民主党が伸びそうだというのは、自公や立憲という「大政翼賛」的な政治への不満の表れだとも言えますね。

A 安冨歩さんが一月万冊で「自民党は組織的犯罪を犯しているのではなくて、犯罪者集団だ」と痛快なコメントをしていました。
 ところで、選挙戦最中の23日に新聞「あかはた」が大スクープを放ちました。なんと石破新体制は「裏金議員10余人を非公認にすると同時に裏金議員の比例区重複立候補をさせない」と、裏金議員に厳しい措置を取ると公言しつつ、裏で非公認議員の所属する党支部に2000万円を振り込んでいたんですね。公認候補の支部には公認料500万円+活動費1500万円で計2000万円が支払われ、実際には非公認候補の支部にも「党勢拡大の活動費」2000万円が振り込まれていた。「統一教会とは組織的な関係はまったくない」としらを切ってきた岸田政権とまったく同じ「まっ赤な嘘」が明るみになったわけで、これがすでに劣勢の自民にとってさらなる追い打ちになるんじゃないでしょうか。

B 「嘘つき自民党」の本質が暴露されたわけだけれど、石破という人間のダメさ加減もはっきりしました。野にあるときはそれなりに筋を通していたけれど、組織の長になると、党内事情に流されて自己の主張を通せないというのか、自分が統治する組織の大勢に流されてしまう。最悪の状態だと思います。あれよあれよと太平洋戦争に突入していった近衛文麿によく似ている気がします。森山幹事長に押し切られたのかもしれないが、ダメですねえ、この人は。
 衣の下から鎧がのぞくと言うか。石破首相は「政党支部に出した政党活動費で、選挙には使わない」などと取り繕っていますが、騙せるものは騙そうという自民党の体質は安倍政権時代と変わらないですね。野党はここぞとばかりに「裏公認だ」(野田立憲代表)、「ステルス公認だ」(玉木国民民主党代表)などと攻撃を強めています。

A 自公政治のいい加減さにうんざりする声が、れいわへの支持拡大につながっているのでは。実は先日、「れいわのポスターを分けてください」と訪ねて来られた方がいました。もちろんお分けしたのですが、市内でギフトショップを経営している80歳の方で、後に改めてご自宅にお伺いしたとき、「自民党政権は貧困層を意図的に作り出しているのだから、国民目線になるはずがない」とおっしゃっていました。こういう人がれいわを支持してくれているのはたいへん心強いです。

・製薬メーカー社員の慟哭の書、『私たちは売りたくない』

B 自民党を中心とする「嘘の政治」に関して、この機会にちょっと言っておきたいことがあります。10月に緊急出版された、コロナワクチンに関する2冊の本を読んで、コロナワクチンをめぐる深刻な現状をあらためて痛感しました。
 チームK『私たちは売りたくない! 〝危ないワクチン〟販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭』(方丈社)と 、原口一博『プランデミック戦争 作られたパンデミック』(青林堂)です。
 前者は10月から日本で接種が始まった新手のレプリコンワクチン製造元、Meiji Seikaファルマの社員が「私たちはこの危険なワクチンを売りたくない」と訴えている、まさに「慟哭」の書です。後者はコロナワクチンが原因で悪性リンパ腫にかかった衆院議員(立憲民主党)が、国および世界の「つくられたパンデミック」という大きな〝犯罪的〟構図に異を唱えた「告発」の書です。
 コロナワクチンをめぐる問題は、衆院選の争点として大きく触れられていないけれど、ここには現代の日本人および世界の人びとの命が脅かされている大問題が横たわっています。投票日が目前に迫るなか、現在の政局を見渡した場合、こういう大きな構図を射程にとらえられる政党はどこなのか、よくよく考えて一票を投じてほしいと、あらためて思います。

A 前にも言ったと思うけれど、僕はコロナワクチンは最初から打っていません。頓着していなかっただけでもあるが、金持ちがアメリカまでワクチンを打ちに行くとか、関係者優先で接種が行われたとかいう馬鹿騒ぎに腹が立ったのも一因です。だけど、今ではコロナよりもワクチンの方が危険だという声が高まっているようですね。そういう危険なワクチンを国はなぜ打たせようとするのか。それは「脅しによる金儲けじゃないか」と感じていました。

B 『私たちは売りたくない』の方から紹介すると、Meiji Seikaファルマはワクチン製造では名のある会社です。だからワクチンそのものが問題というのではもちろんなく、ポリオ(小児麻痺)などワクチンで〝根絶〟された病気もあります。焦点は今回のコロナ禍で急遽開発され、多くの日本人もすでに何度も接種している米ファイザーやモデルナなどのmRNAワクチンです。
 このワクチンは、①開発期間がほぼ1年と従来のワクチン開発に比べてきわめて短い治験期間しか取っておらず、長期的な影響などが検証されていない、②従来のワクチンの抗原は工場で作られ、それを無毒化して体内に注入、そのことで抗体をつくって疾病を予防する仕組みだが、mRNAワクチンは遺伝子情報を体内に送り込み、抗原を被接種者の体内で作らせる方式で、従来ワクチンに対して副作用がひどく、ワクチン接種による死亡事例もすでに700件以上報告されている(予防接種健康被害救済制度認定者数の死亡者は2024年8月現在で773人)、などの理由で安全性に強い疑義が投げかけられています。
 その中で今度、Meiji Seikaファルマが世界に先駆けて製品化し、すでに高齢者を対象に接種が始まっているレプリコンワクチンは、遺伝子情報そのものを体内で増幅させることで効率化しようとする「自己増殖型」ワクチンで、それ故に一層危険だという声も強いわけです。
 Meiji Seikaファルマの若い社員がこのmRNAワクチン接種が原因で急死、その死をきっかけに心ある仲間がワクチン研究チームをつくり、さままざまデータを集めた結果、mRNAワクチンやレプリコンワクチンを「私たちは売りたくない」という結論に達したのだと言います。彼らの主張は、<私たちは、「安全だ」と胸を張れないワクチンは、『売りたくない!』のです>というのに尽きます。「社員として生きるか、人として生きるか」と自らに問いかけ、自社が世界に先駆けて製造販売するレプリコンワクチンの危険性を敢えて世に問うたわけです。ただの「会社人間」には、なかなかできないことだと思います。

A まさに義挙そのもの。日本にもこういう方たちがいるという事実には、大いに勇気づけられます。

B 小さな出版社から刊行され、初版1万部だったとか。これがあっという間に売り切れ、さらに3万部増刷したがそれも売り切れという状況らしい。大手出版社なら一気に何十万部も刷り、ベストセラーになってもおかしくないと思いますが、大手出版社から出版できない事情があったのだと推察されます。
 ユーチューブなどSNSでは「驚愕の書」としてかなり紹介されていますが、検索履歴で見る限り、大手新聞や雑誌による紹介や書評はありません。ここにこそ現代の危うい側面が表れていますね。
 朝日や毎日など大手メディアのレプリコンワクチン接種の記事には、これが「世界初」だという説明はあっても、危険性についての記述はほとんどなく、厚労省発表を鵜呑みにした「発表記事」になっています。
 次に厚労省の姿勢が大いに問題です。ワクチン接種促進をはかるために、「製薬会社がやればすぐ業務停止命令を受けるようなデータの提示の仕方をして、コロナにかかったときのリスクを過度に少なく示した」と告発しています。それを率先して行ったのが河野太郎ワクチン推進大臣で、自身のブログで「【長期的な安全性はわからない】という主張はデマだ」と書いたりしていたようです。常識外れのワクチン行政ですが、例によって、それに加担した学者の信じがたい発言もありました。「ワクチンを打たないと死者が圧倒的に増える」というデータを発表した人もいたわけです。

A 河野太郎元大臣が選挙演説中に聴衆から厳しい批判を受けて立ち往生したというのも、むべなるかなと思いますね。今や日本は支配者階級と被支配者階級に二分されていると、前川喜平さんがユーチューブで述べていましたが、その通りだと思います。

B ユーチューブはユーチューブで問題があるらしい。ワクチン問題を取り上げた動画にはワクチン、レプリコンなどの表記をあえて伏字にしたものがあり、これはAIによる検閲を避けるためだと見られます。この問題は後に取り上げる『プランデミック戦争』でも原口議員の体験として頻繁に言及されていますが、大手メディアの自主規制ばかりでなく、SNSもまた検閲されている。SNS上の偽情報を取り締まるという大義名分で設立された機関が、政治的な検閲で威力を発揮しているわけで、これはサイバーリテラシー的にも由々しき事態です。このテーマについては後にふれる機会があるでしょう。

A 僕もツイッターでメッセージを削除された経験がありますね。

B 読者にはMeiji Seikaファルマの社員の思いをくみ取ってほしいと思います。自分たちの健康を守るためですからね。
 本書は、現代日本人必読の書と言ってもいい。奇をてらったり、ことさら言上げしようとしたりしてはいない。専門家らしく従来のワクチンとmRNAワクチンの違い、それがなぜ危険なのか、丁寧な叙述がかえって胸を打ちます。従来型製法で安全とされる現在のインフルエンザワクチンも今後、mRNAワクチンに切り替えられそうだという記述には驚きました。まったく怖い話が、私たちの知らない間に進んでいるわけですね。
 おそらくは愛社精神の強い著者たちは、以下のように会社の将来を心配しています。

・レプリコンワクチン接種で被害を受けた接種者から、多数の訴訟を提起されるリスク
・危険性を認識していながら、歴史的大薬害を推し進めた企業として名を連ねるリスク
・医師をはじめとする医療従事者からの信用を失墜するリスク
・社員のエンゲージメントが著しく低下するリスク
・不買運動の拡大など、明治グループ全体のブランド価値の低下、株価下落など、ステークホルダーに対して大きな不利益をもたらすリスク

 なぜMeiji Seikaファルマが世界に先駆けてレプリコンワクチンを製品化したかの背景についても説明があります。そこには、コロナ禍での巨大なビジネスチャンスを逸した日本の製薬メーカー、および政府の焦りがあり、世界に先駆けた新手のレプリコンワクチン開発で一気に〝汚名を返上したい〟という野望があると言います。疾病者に打つふつうの注射とは違い、ワクチンは健康な人、言ってみれば国民全員が対象であり、だからこそ巨大な利潤を生む。ファイザーやモデルナなどの米製薬メーカーはコロナ禍で一気に業績を上げ、世界のトップに躍り出たわけです。「彼らはワクチンを売るために、コロナの新株をつくっている」と告発する人もいるようです。
 詳しくは本書をぜひ読んでください。医者でさえワクチンについてはあまり知らないのが現実らしいが、健康、命に大きくかかわる事柄が、私たちの知らないうちに進んでいる現状は、それこそ危険だと言えますね。「政治の嘘」より怖い「政治の闇」です。 
 日本人はことさらワクチン接種に熱心だったらしく、「国民の8割の方が2回接種をし、3回接種を受けられた方も6割以上、なかには7回接種されたという方もいます」とか。実は僕も4回打っています。
 コロナワクチン問題については、主宰するOnline塾DOORSで「情報通信講釈師」唐澤豊さんに4度話を聞いています。その記録を再読してみると、時々の的確な指摘にあらためて感心します。こちらもぜひご覧いただければと思います。
www.cyber-literacy.com/cll/category/zoomsalon/senior_report

A チームKに何人いるか知りませんが、真のサムライだと思いますね。これぞ国士と言ってもいい。

・コロナ・パンデミックは『プランデミック戦争』

B 『プランデミック戦争』については簡単にふれます。「プランデミック」というのは著者の造語らしく、「計画されたパンデミック」という意味です。「プラン」で「パンデミック」ということですね。原口議員自体、コロナワクチン接種が原因で悪性リンパ腫にかかったといい、それが彼にコロナワクチン問題に取り組ませることにもなったようです。
 ここで語られているのは、パンデミックそのものが国連機関であるWHO(世界保健機構)やその背後に存在する巨大なグローバル権力によって引き起こされた、飽くなき利潤を求める戦争だということです。著者は「グローバリズムこそが人類の敵、人間の恐怖につけ込んだ全体主義」であり、「軍産複合体、医薬複合体、あるいは情報通信や金融複合体、WHOに関連する組織、ビッグファーマなど」をその主体として糾弾しています。これも一読をお薦めします。
 いまやWHOを動かしているのは米バイデン政権と日本だと言われているようですが(トランプ前大統領はWHO脱退を通告したが、バイデン政権で復帰)、問題はそのこと自体が日本人にほとんど知らされていないことです。彼の次の言葉は、なかなか興味深いですね。
<軍産複合体やビッグファーマ、またはアメリカの圧力から抜け出せない面々。あるいは日本弱体化装置である消費税を肯定する人々、そしてワクチンという人工物から逃れられない人々がいかに与野党で多いか。この問題について、解決しようと思っていない人たちを再編して政権交代だといっても、まるで意味がないことです>。