IT社会を豊かに生きるために⑩ インターネット小史

<補遺>

 初期の「サイバースペース開拓史」は、さながら、英雄、天才、夢想家、荒くれ者たちが思う存分に腕をふるい、荒野を開き、牧場を作り、中心部に酒場や日用品を売る店が集まって街ができる、といった西部開拓史そのものを彷彿させます。だから、WWWとはWorld Wide Westの略だという冗談もあります。やがて鉄道が敷かれ、学校や教会、役所や病院ができ、多くの人々がその街に住むようになると、サイバースペースもまた変容を余儀なくされたわけですね。


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IT社会を豊かに生きるために⑧ <閑>学ぶということ

<補遺>

 テレビが普及し始めた1957年に評論家の大宅壮一は「一億総白痴化」という言葉で、刺激本位の番組作りがいよいよ刺激を拡大し、考える習慣が失われることを警告しました。この言葉はすっかり流行語になったわけですが、彼が存命なら、インターネット普及時代にどんな言葉を投げかけるでしょうか(いい言葉が浮かばないのがちょっと情けない(^o^)。

 インターネットはテレビのように受動的ではなく、ユーザーがむしろ能動的に情報を収集するものではありますが、次から次へと情報の波を渡り歩くだけでは、考えるということが疎かになりますね。そんなことを考えていただければ……。


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IT社会を豊かに生きるために⑦ 倫理と法

<補遺>

 授業では倫理について、チョコレート・ゴディバのエピソードを紹介していますが、ここではもう一つ、エピソードを紹介しておきます。

 毎日新聞朝刊の連載マンガ、東海林さだおの「アサッテ君」の話です。

 2人の子どもが道でお金を拾って、1人が「もらっちゃおうか」と言うと、他の1人が「監視カメラが見ている」ととがめます。それで交番に届けることになりますが、受け取ったおまわりさんが「むかしはお天道さんが見ていると言ったんだよね」と、いかにも東海林さだおふうに、はにかむように笑う――、というものです。

 子どもたちに「お天道さんが見ている」と教えたのは、実際にお天道さんが見ていて何か罰を加えるということではなく、内面に一つのモラル、「誰も見ていなくても、悪いことをしてはいけない」という倫理を築き上げようという知恵でした。

 これは、「監視カメラが見ていなければ、何をしてもいい」というのとは百八十度違う心の動きです。「監視カメラ」は便利な道具でしかなく、カメラが壊れたらお手上げだし、それをかいくぐっての犯罪も起こります。街全体で、あるいは国全体で犯罪のない社会をつくろうという努力は希薄になり、かえって犯罪の土壌を太らせる。監視カメラ設置を進めた新宿歌舞伎町の犯罪は減ったが、逆に隣接繁華街で同種の犯罪が増えたというデータもありました。「監視カメラ」と「お天道さん」の距離は、とてつもなく大きいと言えるでしょう。


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