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みなさんこんばんは。
 このシンポジウムは7月に第1回をやり、今回が第2弾です。「IT社会に巣立つ女性の必修シンポ」というタイトルで女性の多数の参加を期待しましたが、案に相違して女性の姿が少ないですね(笑)。パネルの方は全員女性です。来年もまた同じような形でやろうと思っています。
 女性とインターネットは相性がいいというか、インターネットは女性によく似合う(笑い)というか、そういう面があると僕は思っているんですね。インターネットは1995年から一般に普及しました。それまではほとんど知られていなかった。ビジネスに利用されるようになり、多くの人が使うようになって、飛躍的に発展するわけです。まだ8年くらいしかたっていません。しかし、その間にあっという間に全世界を覆うネットワークが出来上がった。
   
 インフラとしては、これからもまだ私たちが想像もしていないような新しい発展があると思いますが、一応整ってきたといえるでしょう。これからはその上に載せるコンテンツをみなが工夫して作っていく、そういう時代になります。斬新なアイディアが求められているということでしょう。
 社会が縦型の組織の時代、あるいはヒエラルキーの時代から、横につながる緩やかなネットワークの時代に変わりつつあるとき、そこで活躍する女性たちが注目されています。その理由の一つに、女性のネットワーク型のライフスタイルとインターネットは相性がいい面があるのではないか、と僕は睨んでいるわけです(笑)。それで今日は、ユニークなウエブを立ち上げて、たくさんの会員を集めている3人の女性にお越しいただきました。最初に僕のほうから簡単に紹介させていただきます。
 アイウエオ順に、最初にお話しいただくのが小久保徳子さん。同窓会ウエブ「ゆびとま」を主催されています。これは誰にでもある母校を中心とする同窓会をサイバースペースの力を借りて拡大する、こういう発想ですね。いわゆる「出会い系」サイトというのは、男女の仲をとりもつものがほとんどで、それにからむ犯罪なども多発し、いかがわしいイメージがつきまといますが、人間の一番の喜びが、多くの人との「出会い」にあることは間違いない。これからの出会い系サイトは、現実のコミュニティをサーバースペースの力で強化していくようなものになると思っていますが、その先駆的なサイトが「ゆびとま」です。現在、登録会員が250万人もおられるということで、その数字もすごい。彼女は長崎でシステムエンジニアをしておられて、このサイトの開設を思い立った。地方からの立ち上げということも含めて、興味深い話を聞けるのではないかと思います。
 新川てるえさんは「母子家庭共和国」という、シングルマザー向けの情報を提供するサイトを運営しています。こういうことをやり始めた理由は、彼女の人生と不可分に結びついていると思うわけで(笑)、今日は苦労話を含めてお聞きしたいと思います。NPO法人「Wink」を立ち上げで理事長もしておられます。これは勝手な僕の期待ですが、彼女がどのように元気かはすぐわかると思いますけれど、その辺を含めてお聞きできるといいと思っています。
 山田メユミさんは女性にとっては一番関心があるだろう化粧品をテーマにしたクチコミサイト、「@Cosme(アットコスメ)」を運営しています。化粧品会社にお勤めになっていて、こういうサイトを立ち上げた経緯、あるいは婦唱夫随(?)のベンチャー企業の実態についても話していただけるでしょう。社員が64名もおられるとか、大きな組織になっていった経緯も含めて、女性ならではクチコミサイトの魅力と威力を話してただければと思います。
 1人25分くらいお話しいただければ1時間ちょっとになります。その後は、相互に意見を交換しながら、あるいは会場の方からもご質問を受けて、楽しい2時間にしたいと思います。どうぞご清聴ください。それでは、よろしくお願いします。

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