粟飯原 | | すごく高いですね。びっくり。 |
関 根 | | 男女の差がないのがいいですね。。 |
吉 原 | | 粟飯原さんは、学生時代にパソコンがなかった?。 |
粟飯原 | | 私は自分でパソコンは関係ないと思っていたので。学生時代に使っている人はいましたけど、自分では縁がない世界だというふうにその当時は思っていました。これだけ使っていらっしゃる方がいるというのは素晴らしい。 |
矢 野 | | ITっぽい講義を受けている学生であることが影響していますね。全体としては、ここにおられる方々の平均でいうと、もう少し使用率は低いかなと思いますね。 |
関 根 | | パソコンを使っていない14%の人の理由は聞いてみましたか? |
吉 原 | | あ、聞いてなかったです。今度、矢野先生のサイバーリテラシーの授業などで、改めてアンケートを取ってみたら…おもしろいですね。 |
二 木 | | いまここにいらっしゃる方で、残りの14%に入りそうな方はいらっしゃいませんか。パソコンは使っているけど、インターネットは使っていない人はいらっしゃいますか? |
関 根 | | どっちも使っていない人でもいいんですけど。 |
二 木 | | 全員インターネットを使っていらっしゃるということですね。大変な率ですね。100%ですよ。 |
吉 原 | | ケータイ所有率は100%です。その中でインターネットメールを使っているかどうか。 |
二 木 | | これはほとんど差がありませんね。女性のほうが多いかと思いました。 |
吉 原 | | 写メール。これは女の子が30%。男の子が少ない。「そりゃあ、使いませんよ」って、だれか言ってましたね。 |
関 根 | | なぜ使わないのか、理由を教えてください。 |
男子学生 | | 男同士で写真を撮りあうのは気持ち悪いからだと思います(笑)。 |
関 根 | | 「ここのCDショップのお姉さんはちょっとかわいいよ」って言って撮ったりしない? |
男子学生 | | 使おうと思わないですね。 |
関 根 | | 教えてあげないよ、というところかな。
<デジタル万引きがはやっている>
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吉 原 | |
パネルの方の仕事ぶりについては、ぜひ「コム人対談」でゆっくり読んでいただきたいと思います。お三人とも、ご自身の興味に沿ってゆっくり歩いていって、おもしろいことや世界を切り開くようなことに出会われたということですね。頼もしく、勇気づけられる感じがします。粟飯原さんの「よせがきコム」を関根さんも使われたとか。 |
関 根 | | じつは、お友だちでM&M研究所の三石玲子さんがこの間亡くなられたんですよ。寄せ書きって、結婚式や、矢野さんのご卒業のようなときに、私たちが会社をやめて次のところへ移ることを「卒業」と言うんですが、そういうときに「おめでとうございます」とお祝いするのが普通ですけど、お亡くなりになられたときに、「さよなら」と書くのに、よせがきコムってすごくいいメディアだと思ったんです。
私はこの数日間、メールチェックを怠っていて、三石さんのお通夜にもお葬式にも行けなかったんです。「あーどうしよう。終わっちゃった」というときに、「よせがきコムがあります」と言われて、「あー、これがまだ残っていた」と。「よせがきコムだー」という感じでしたね。そこに「どうもお世話になりました。ありがとう」と書けただけでも、すごく私としてはうれしかったんです。だから、ネットの中で思いを寄せるというサイトをつくっていただいたことは、私はとてもとても粟飯原さんに感謝しています。どうもありがとう(笑)。 |
粟飯原 | | こちらこそありがとうございます。アイデアのきっかけをいただいたのが先ほどもご紹介した大塚さんで、日本で初めて女性向けのパソコン情報誌を立ち上げた方でもあり、私の大先輩でもいらっしゃるんです。 |
矢 野 | | 大塚さん、よくいらっしゃいました。何か一言。 |
大 塚 | | みなさん、はじめまして。若いみなさんの間にこっそり入ってお聞きしようと思っていたら、いきなり指名されちゃいまして(笑)。日経BPという会社で、パソコン雑誌の編集長をやっております。今日のパネルの粟飯原さん、関根さんとは古くから親しくさせていただいており、今日はお2人が同席なさっているとお聞きしまして……。二木さん、吉原さんは初めてなのですが、どんなお話を聞けるかとても楽しみにして来ました。
みなさんのお話を伺って思うのは、仕事、オンの部分、ビジネスと趣味、オフの部分をうまく融合させて、楽しみながら仕事を続けていけるというのが大事なんじゃないかなと。IT、ITと言っても、やはり最後は人と人とのつながりだと思うんですよ。アナログな部分でどんなふうにやりとりできるか、コミュニケーションできるかということが大事なんですね。これからIT社会に出ていかれる若いみなさんも、そういうことを考えられるといいんじゃないかなと、老婆心ながら思ったりしております。 |
矢 野 | | 寄せ書きには、例えば結婚式に集まったという存在証明の意味もあって、その場で色紙をまわしてお祝いの言葉を書く、自分はそこにたしかにいたということだったんですね。逆に言うと、そこにいないと参加できないという制約もあったわけです。ところが、粟飯原さんのよせがきコムは、通夜に行けなくても追悼文が書ける。日本にいなくてもそこに参加できる。インターネットの長所をうまく生かして、小さいアイデアから大きなサイトをつくりあげた。そういうものをつくれば、みんなが利用するようになって、コミュニケーションの輪が広がっていく。そこが素晴らしいと僕は思っています。大塚さんもアイデア段階で貢献なさったそうで、今日はお越しいただいたうえ、発言もしていただいてどうもありがとうございました。 |
吉 原 | | じつは、私が矢野さんの卒業寄せ書きの発起人になりました。寄せ書きがどっと押し寄せたときはどうでした? |
矢 野 | | そうそう。僕は対談で粟飯原さんのよせがきコムの話を聞いて、「なるほど、なるほど」と思っていたけど、自分と関係あるとは思っていなかったんですね。僕は去年の7月29日が60歳の誕生日で、朝日新聞を定年退職したわけです。そうしたら、程なくして寄せ書きが来ました。僕自身が連絡していない人も含めて、いろいろな方々が「おめでとう」とメールがドドドドッと来たときはちょっとびっくりしましたね。「おっ」と思って拝見して、非常にうれしい思いをしました。しかも返事を簡単に書けるように、システムがうまくできている。非常に感心もしたし、意表もつかれたという思い出ですね。
<ヒットするホームページの秘訣>
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