山 田 | | ございます。例えば本のサイトもありますし、レストランのサイトもありますよね。もっとニッチなもので言えば、ガンダムのファンサイトとか、非常に濃いやり取りがされていますが、おっしゃるとおり事業化するのは難しいというのはあります。それには化粧品の特性も関係していると思っています。化粧品業界は非常に大きなお金をマーケティングコストとして使っておりますし、プロモーションもコストをかけています。商材もこれだけ多くて、女性が使うサイクルも速いですよね。毎年、春と秋に大きく買い替えのシーズンを迎えますし、そういった意味ではマーケティングが必要とされる商材だと思っています。
それを横展開するのは、ほかの方からよく言われるんですけれども、商材というところで非常に難しい。「アットコスメ」を一から立ち上げるには数億円のコストがかかっておりますし、やはりその業種に対して愛のある、インパクトのある方たちがいないと無理だとも思いますので、自分たちがそのまま横展開することは考えておりません。
ただ、自分たちがメーカーなり業界に対してビジネスしているノウハウを、ほかのコミュニティサイトと一緒に模索できないかという活動はしています。その中には映画のサイトもあります。家電だと、クチコミといっても5年に1度とか10年に1度とか買い替えのサイクルも少ないですし、言葉として語りやすい商材とそうでない商材があって、その辺を考えていくと難しいとは思うんですが、消費者構造が変わっていますので、そういった意味ではいろいろな業種で似たような、これをアレンジしたようなモデルは増やせるのではないかとも思っています。
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