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これに対して「サイバースペースってどこにあるんだ」とよく言われんですね。どこにもないものを麗々しく分析枠組みとして使うことに異論のある方もおられると思いますが、いま現実世界でに起っていることをよく理解するためには、サイバースペースの特性を理解しなきゃいけない。そのサイバースペースが現実世界を変えていっているんだと、僕は思っているんですね。
この図はこういうふうに見る方がいいかもしれないと最近思っています。
現実世界、この青いのは地球ですね。その上を薄い雲の層のように覆っているのがサイバースペースです。現在のネットワーキングというのは、サイバースペースを通じて地球上のみんながお互いに交流する姿と考えるられ、先ほど来、いろんなお話が出ているように、国境などもほとんど消えてしまうわけです。
そこで、たとえば市民運動の分野でも、政治の分野でも、経済の分野でもさまざまなことが起っているんだけれども、その全体がなかなか見えにくい。小野田さんの報告にもありましたが、一般的な関心も非常に低い。報道機関も報道しない。これは意図的に報道してないんじゃなく、意味がわかっていないので報道しない。
中村さんが話してくださった新しいネットワーキングの試み、横江さんの情報をシェアする試み、一見ばらばらな話のように見えるけれども、じつはすべてがネットワーキングに関係している。それらがどう関係しているかは皆さんに考えてもらう(笑)、そう思って企画してみたわけです。
これからは、会場から質問をしていただいて、それに対してパネリストの方が答えるという感じで議事を進めたいと思います。その前に3人の方々それぞれ、他の2人のお話を聞いて質問などあればお願いします。小野田さん、何かありますか。
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